電影会 名古屋工業大学電気系同窓会

でんえい会誌   第 1 号

目次

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会長の挨拶

会長   石川 太郎 (E,昭和 16 年卒)

この度,名古屋工業大学電気系関連の同窓会である新しい電影会で昨年より準 備を進めていました「でんえい会誌」を発行することになり,本会の目的にそう事業 にふさわしいものと慶びに耐えません.本会も全会員1万名突破も近く,母校の発展 と共に同窓生の各分野での活躍振りも目覚ましいものがあります.

元々,電影会は昭和4年,名古屋高工同窓会(明40年制定)規則により創設され, 戦後(昭21)からは同窓団体組織として発足し,現在に至っています.

電影の名称は祖元禅師の詩の結句「電光影裏斬春風」から考えられたものです.ま た,ずっと名高工,名工大電気(工学)科の心意気とされてきた「進んで取れ,一歩 も退くな」(進取不退)は第1回新入生が赤レンガの図書庫の2階での教官との対面式 で清水科長が説かれたものです.これについては昭和15年に「公には進んで取り一歩 も退かず,私には一歩退いて人に譲る」(公進私退)と説いておられます.

会誌「電影」は発足時同会文芸部で編集,年1,2回発行,在校生のみに配布してい たが,同8年には卒業生にも配布するようにしました. しかし部員の過労と集金難のため1年程で中絶,以後年1回の発行となり,13号(昭 14)は140ページもの10周年記念号となりました.しかし,同16年清水先生博士号獲 得記念号での「電影最終刊行」の辞と電影会解散の悲痛な挨拶で終刊となりました. 戦後の混乱期も過ぎ,同窓会誌としての「でんえい」が復刊したのは同39年で第1号 は11ページ,以後毎年1回発行され臨時会費納入者に全員配布されました.同44年末 には第6号が1600部が発行されましたが,同43年入試問題に端を発した大学紛争が尾 を引き以後中止されています.

そして,平成6年,26年ぶりに「電影会誌」が刊行されました.本学電気系学科在 学生の健全な学風の発揚を願って,卒業生の心の支えと親睦のための情報誌としての 使命に期待して次世紀までも引き継がれていくことを願っています.

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電気系学科の沿革

昭和 4. 3.29
  • 名古屋高等工業学校電気科設立
昭和 5. 8
  • 電気科建物竣工(昭54.8撤去)
昭和 7. 7
  • 強電実験室竣工(昭57.12撤去)
昭和12. 7. 1
  • 高等夜間部併設
昭和14. 3.29
  • 電気工学科と改称
昭和17. 3.23
  • 第2部電気科併設(夜間4年制)
昭和18. 2.16
  • 愛知県立高等工業学校電気科設立
昭和18.12.24
  • 高等夜間部廃止
昭和19. 4. 1
  • 校名を名古屋工業専門学校と改称,電気科と改称
昭和19. 6. 1
  • 愛知県立高等工業学校を愛知県立工業専門学校と改称
昭和20. 3.19
  • 空襲,校舎・設備の大部分焼失
昭和24. 5.31
  • 名古屋工業大学電気工学科設立
昭和26. 3.31
  • 名工専電気科廃止
昭和26. 4. 1
  • 愛工専電気科廃止,短期大学部電気科併設(夜間3年制)
昭和34. 4. 1
  • 第2部電気工学科設置(夜間5年制)
昭和36. 3.31
  • 短期大学部電気科廃止
昭和37. 4. 1
  • 電子工学科設立
昭和37. 4
  • 大学院設置までの間,専攻科(放電工学・電気機器)併設
昭和39. 4. 1
  • 大学院工学研究科電気工学専攻設置電子工学科建物完成
昭和41. 4. 1
  • 大学院工学研究科電子工学専攻設置電気工学科1講座増
昭和42. 4
  • 電子工学科1講座増,第2部電気工学科講座増
昭和46. 3
  • 電気工学科新学舎竣工
昭和48. 4. 1
  • 情報工学科設立,4講座,入学定員50名
昭和49. 4
  • 情報工学科に計算機数理講座,演算回路講座設置
昭和50. 4
  • 情報工学科に情報処理講座設置
  • 情報処理教育センター設置
昭和50.12
  • 情報工学科棟竣工(建築面積1,167m2,延面積4,446m2,地上6階)
昭和51. 4
  • 情報工学科に計算機器および応用講座設置
昭和52. 4. 1
  • 大学院工学研究科情報工学専攻設置
昭和53.11. 1
  • 電気工学科武藤三郎教授,学長に就任
昭和57. 4
  • 情報工学科に計算機システム講座設置
昭和59.11. 1
  • 情報工学科太田正光教授, 学長に就任
昭和60. 4. 1
  • 工学部第1部の既設14学科を改組して応用化学科,材料工学科,機械工学科,生産システム工学科,電気情報工学科(入学定員200名),社会開発工学科誕生工学部第2部の既設4学科を改組して応用化学科,機械工学科,電気情報工学科(入学定員60名),社会開発工学科誕生
昭和61. 4. 1
  • 大学院工学研究科に博士課程,電気情報工学専攻(入学定員後期 3名)を設置
昭和62. 4. 1
  • 第1部電気情報工学科の入学定員を240名に増加
昭和62. 5.21
  • 計測分析センター設置
平成 1. 5.29
  • 共同研究センター設置
平成 3 .4. 1
  • 知能情報システム学科設立(定員60名)工学部第1部電気情報工学科の入学定員220名に変更
平成 4. 3.27
  • 計測分析センター棟建設
平成 5. 4. 1
  • 極微構造デバイス研究センタ設置
平成 5. 9.30
  • 共同研究センター棟建設

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電影会会則

会の概要の “諸規則” の項をご覧ください.

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電影会歴代会長

昭和 4年 ~
清水 勤二 先生
昭和16年 ~
丸田 達美 先生
昭和20年 ~
竹上 武雄 先生
昭和34年 ~
清水 勤二 先生
昭和39年 ~
岡部 金治郎 先生
昭和46年 ~
福西 道雄 先生
昭和56年 ~
井上 丈太郎 先生
昭和61年 ~
石川 太郎 先生

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総会報告

平成 5 年度事業報告

1.会合
電影会総会
平成 5. 5.29,名工大大学会館
学内幹事会
平成 5.11. 4,名工大大学会館
幹事会
平成 6. 1.29,名古屋工業会館
クラス幹事会
平成 5. 3.5,名古屋工業会舘
会誌編集委員会
数回
2.事業
学生向け講演会 (電影会後援)
平成 5. 7. 1
富士通(株)   亀尾 恭司 氏 (Es,昭和41年卒)
「最近の光通信」
新入生に対する電影会案内
平成 5. 4.13
電影会会誌発行 (総会通知と共に送付)
平成 5. 4
ソフトウェアコンペティション
平成 5.11.13
卒業祝賀会
平成 6. 3.23

平成 6 年度事業計画 (案)

1.会合
電影会総会
平成 6. 6. 3,名工大大学会館
学内幹事会
幹事会
クラス幹事会
会誌編集委員会
その他
2.事業
新入生に対する電影会案内
平成 6. 4.12
学生向け講演会 (1 ~ 2回程度)
ソフトウェアコンペティション
卒業祝賀会
電影会会誌発行
毎年 4月発行予定
その他

平成 6 年度役員 (新)

名誉会長
  • 福西 道雄 (昭和 7 年卒,電気工学科)
  • 井上 丈太郎 (昭和 13 年卒,電気工学科)
会長
  • 石川 太郎 (昭和 16 年卒,電気工学科)
副会長
  • 久保 稔 (昭和 16 年卒,電気工学科)
  • 本間 吉夫 (昭和 18 年卒,電気工学科)
  • 神谷 昌宏 (昭和 36 年卒,電気工学科)
  • 田坂 修二 (昭和 46 年卒,電気工学科)
監査
  • 熊崎 憲次 (昭和 23 年卒,電気工学科)
庶務幹事
  • 岩波 保則 (昭和 51 年卒,電気工学科)
会計幹事
  • 竹下 隆晴 (昭和 57 年卒,電気工学科)

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講演会要旨

文化講演会

日時
平成 5年10月28日   13:10 ~ 14:50
講師
日本放送協会副会長   中村 好郎 氏 (電気工学科,昭和28年卒)
演題
放送の現状と将来
場所
教養101講義室

文化講演会は名古屋工業会と名古屋工業大学の共催で10月28日午後に名古屋工業大 学101講義室で開催された.当日の会場は満席であり学生などの中には立ち見が出る 程の盛況であった.最初に吉田学長の挨拶があり,続いて司会の宮崎学生部長から講 師略歴の紹介があった.講師の中村氏は昭和28年に名古屋工業大学電気工学科を卒業 され,早稲田大学大学院を経て昭和30年にNHKに入局された.大学を卒業された昭和 28年は折しもテレビ放送が開始された年である.また今年平成5年はテレビ放送開始 40周年であって,この記念すべき年に母校の講演会に講師として招待された感慨を述 べられていた.講演の内容は次の5項目に関して約1時間半に渡り行われた.1)わが国 の放送の歩み 2)新しいメデイアの現状 3)欧米の放送事情 4)放送をとりまく環境 の変化 5)21世紀に向けた放送.

まず大正14年のわが国のラジオ放送の始まりから,白黒テレビ放送,カラーテレビ 放送,衛星放送,そして現在の新メデイアに至る放送の歩みが紹介された.次に新し いメデイアの現状としての多チャンネル衛星放送や都市型ケーブルテレビなどの紹介 があった.続いて欧米の放送事情に関して,米国におけるケーブルテレビの普及状況 やヨーロッパにおける地上テレビ放送,ケーブルテレビおよび衛星放送の動向のお話 しがあった.また放送を取り巻く環境に関して,社会環境の変化,メデイア環境の変 化,メデイアの融合などの観点から説明をされた.さらに高品位テレビ(ハイビジョ ン)技術の現状や普及状況などに関し詳細にお話をされた.最後にこれからの放送に 関し,多様化,多メデイア化,多チャンネル化に向けて放送の役割は益々重要になっ て来ており,放送機能の再認識が必要であると共に,放送の高品質化とソフトの充実 が重要であると述べられた.今後ハイビジョンの展開に注力したいとの抱負を述べら れむすびとされた.この後質疑の時間がもたれ,最後に聴講者一同の拍手で謝意を表 わし散会となった.

なお,文化講演会要旨はごきそ11月号(1993)にも掲載されております.

学生向け講演会

日時
平成 5年 7月 1日   13:10 ~ 14:50
講師
富士通(株)   亀尾 恭司 氏 (電子工学科,昭和41年卒)
演題
最近の光通信
場所
共1講義室
対象
電気情報工学科学部上級生及び大学院生他

講師の亀尾氏は昭和41年に本学電子工学科をご卒業され,引き続き同大学院に進学 され昭和43年に富士通(株)に入社された.以来この方面のご研究に携わっておられ ます.ご講演の内容は,東海道や山陽道など全国の主要幹線に敷設されている大容量 光デイジタル基幹伝送方式の現状と今後の展望に関するものであり,学部学生にもわ かりやすいようにイラストを多用したOHPで説明された.内容は基礎から最先端のト ピックスに至るまで網羅されており,学部学生のみならず,大学院生及び教官に至る まで大変興味深いお話であった.尚この講演会は電気情報工学科3年次の特別講義に もなっており,計200名以上の聴講者があり盛況であった.

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支部便り (関東支部)

関東支部長   本間 吉夫 (E,昭和 18 年卒)

当支部は平成三年,電影会北関東支部三県と情友会の皆さんにも参加戴いて,電影 会関東支部として八重洲倶楽部にて「関東支部の活性化を図る会」を開催致しました. 席上色々と今後の活動についてのご意見を賜り,又皆さんのご推薦により不肖私が支 部長を拝命致しました.昨年10月21日,八重洲倶楽部にて講演会,懇親会を開催致し ました.講師家田正之氏(E21卒,元名大工学部長,現愛工大教授)は「電気産業の 近代化と21世紀に向かっての変化とは」との題で講演され,「1.エネルギーとして素 晴らしい電気は,電気通信に,更に情報処理・情報計測・情報制御分野に活用され, 情報革命を引き起こすまでに至っている.これら機能を働かす多くのデバイスが必要 になり,電気に関連した多くの素材の開発に電子工学は強く関係した.この様な電気 関連専門分野の拡がりと,学問の進歩と共に学科名も変化され,電気情報工学科と学 科名も変わってきた.2.同じ工学内域は他の学部間との領域等,境界領域の学問がこ れから益々発展する.3.これ迄の学術・技術の発展における日本人の模倣の歴史を反 省し,これから脱却し,21世紀に向かって日本として更に創造性と独自性を必要不可 欠とする事.4.科学・技術の歴史,オリジナルを大切にする欧州のあり方の一端を紹 介され,日本人も学所が多い.」と,約一時間熱心にお話を頂戴し,その後は自己紹 介から始まり和気藹々の二時間を過ごしました.

さて,関東支部活動として,今年は夜の集会のみならず,昼食会をも開き,何れか 容易に出席して戴く機会も設け,支部活動の活性を図る計画を致して居りますので, 各位のご賛同,ご協力をお願いする次第であります.

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支部便り (関東支部)

村上 仁志 (Es,昭和 54 年卒)

今回の会誌発行に際し,原稿をとの連絡をいただき光栄に思っています.関西支部 の活動状況について,私の知る範囲で簡単に述べさせていただきます.  私が事務局を拝命する前には,1986年6月に大阪・森ノ宮の法円坂会館で電影会・ 情友会の総会が開かれました.その場で,2年に1回は総会を実施することになり,楽 しみにしておりましたが,1988年には,何かの理由で実施されなかったようです. 1989年の名古屋工業会大阪支部総会にて,電影会関係の者が相談の上,何とか電影会 支部活動を再開しようと言うことになりました.順番から言えば,翌年の1990年は総 会の年であったのですが,若手層にアピールすることを目的として,「ボーリング大 会」を実施することになり,1990年2月に大阪・北の桜橋ボウルで8名の参加で何とか 実施することができました.尚,翌年の総会開催に向けて事務局を任せていただくこ とになりました.  1991年6月大阪・北の大阪弥生会館で,何とか総会を実施することができました. 当日は,大原支部長を始め19名に参加していただき,支部長の南極旅行のお話を面白 くきかせていただきました.昨年(1993年)6月にも,総会を実施できました.席上, 交代されたばかりの久保支部長から,前年の電影会での講演の内容を中心に報告があ りました.ただ,参加人数が14名となり,毎回減少していくことを出席者全員が残念 に思いました.そこで,2年を空けずに翌年に総会を実施し,参加人数をできるだけ 増加させることを決議しました.現在,本年(1994年)に実施に向けて,準備を急い でいるところです.やはり,6・7月の頃,大阪弥生会館での実施を計画しております ので,案内が参りました際には,参加の程宜しくお願い致します.

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会員の声

正会員   濱中 雄二 (E,昭和 15 年卒)

投稿依頼に戸惑ったが,何とかお茶を濁そう!

卒業生といっても,年寄りから若い人まで,なんと一万人程と聞いて驚きだ.”男 子郷関を出で”と故郷を後に,名古屋へ出てきたのは,昭和12年,JRではなく国鉄の 名古屋駅(笹島付近)だった.駅前には人力車が並んでいた.話は別の機会に譲ると して本論に入ろう.

教育を受けるために,御器所へ来て,学生は皆が希望に燃えていた.

私も同様,何でも吸収しようと考えていたに違いない.

そこで教育という言葉に注目しよう.教え育てると書く.学校は教えることはする が育てることはせず(語弊かも),もっぱら学生は,自分で自分を育てて行かなけれ ばならなかったのだ.その育ち方が問題で,良い友人に出会えば良いが.....

私たちは当時,教官とのコミュニケーションのため,また一般教養的なものを学ぶ ため,揃ってお宅へ伺っては,ご高説を拝聴したものだった.随分世の中のことを, また,考え方など伺って参考にしたものだ.

卒業してからは,学問の方はさることながら,その当時の吸収欲が,結果として, ものに対する考え方の基本を,つかめたような気がしてならない.

今,私は,年を取ってしまったが,如何にすれば,世の中のためになるか,また, どうすればお役に立てるかということを念頭に置いて,余生を過ごしている.

これも学生時代の環境が,良かった故かもしれない.

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会員の声

正会員   犬飼 英吉 (E,昭和 18 年卒)

本文は共同研究センター竣工式での講演の中から小生が大学を内部から見て感じた ままに母校活性化のための提言をご紹介し,母校の今後益々の発展のため,同窓生の 皆様の強力なご支援を賜わりたい.

名工大は最近博士コースが出来たことにより,研究戦力,研究レベルが一段と向上 し,人材的には余裕が見られるが,実験設備の近代化が遅れており,また建物も一部 建替えが進んでいるが,荒廃している.

研究は紙と鉛筆で出来るものもあるが,経済大国日本の大学として,国際的に見て 恥ずかしくない研究基盤とが必要である.特に先進国に求められる独創的研究には, 精神的「ゆとり」のあるクリーンな研究環境が必要ではないか.また産学共同研究等 により外部の空気を入れて,研究の活性化をはかる必要がある.その具対策として, 次のような提言をしたい.

国へ提言 国立大学の運営に関する厳しい規制を緩和し,大学運営に自主性をもた せるとか,民間の資金を導入出来るようにならないものか.例えば,1)大型研究設備 費,及び建物,造園等の研究環境整備費を国の財政投融資事業の中に入れ,建設省の 予算でやって貰えないものか(合同庁舎を建設省が建設している例がある)2)研究開 発拠点として,民活法のリサーチコア(開放型研究施設,交流施設,インキューベタ, 人材育成の4施設を1群とする構想)の認定を受け,研究環境整備を行う.3)民間への 一部利用を認め,信託方式による大型実験設備の購入,建物の建設を行う.4)研究費 の使途規制は厳しすぎ,自由な研究活動を阻害している面があるので,もう少し規制 を緩和してはどうか.

大学への提言 1)中部圏は日本有数の工業地帯でありながら寄付講座の真空地帯な ので,県,市,財界合同で設置をはたらきかけてはどうか,また同窓会も母校発展の ため,後援組織を作り支援してはどうか.寄付講座の設置は中部圏の独創的研究支援 機能の核になり得る.2)通産省研究開発官等の出向者の教授ポストを作り,人事交流 を行い,国の大型技術開発等の情報を入れるとともに,官学共同研究を推進する. (既に同様な例が長岡技科大,埼玉大等で行われている)3)先進国として,独創的研 究が要請される現状を考えると,知的所有権の確保は重要課題である.特許取得奨励 の方向で研究者の発明考察に関し,報酬金制度の導入等を考慮すべきである.4)建物 にもう少し維持管理費をかけ大切にする.

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会員の声

正会員   朝倉 吉隆 (Es,昭和 49 年卒)

電影会会誌発刊おめでとうございます.昭和49年3月にEsを卒業し,今年でちょう ど二十年になります.

大学院進学以来,クラス会を開くこと数回今や幹事業が趣味に達してしまいました. 昨夏は穂高温泉にて家族ぐるみで集い,野外バーベキューなど行うなど普段とは違っ た楽しさがありました.

現在消息不明者は一名です.皆が几帳面に転居先を連絡してくれるでもなく,名簿 のメンテにはそれなりの努力が必要です.試行錯誤で得た消息調査のテクニックは一 種の技能となり,昨年行った高校同窓会での消息探しにも発揮され,無事全員の消息 を得ました.

顔を合わせれば一瞬にして青春時代に戻る「現代のタイムマシン:クラス会」,こ の魅力がわかるのは中年世代の証拠でしょうか?

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会員の声

正会員   平林 祐司 (J,昭和 52 年卒)

会誌創刊おめでとうございます.昭和48年に,生まれたばかりの私たち情報工学科 一期生は,電影会の方々に支えられたといって過言ではありません.先輩がいなかっ たために,自前でやった新入生歓迎コンパでは,電子工学科の上級生からのカンパで 助けられ,電気工学科の武藤先生の教えを受け,電子工学科のOKITACで演習を行った ことを,ついこの間のように思い出されます.また社会に出てからは,右も左も分か らない時期には,本音を相談できる心強い先輩でもありました.

現在では,日常の忙しさの中で,どうしても自分の世界に閉じ込もりがちな私にとっ て,楽しい異種の業種の方との貴重な意見交換の場となっております.今後ともこの 伝統有る電影会の方々と交わることが,自分の成長に欠かせないすばらしい経験にな ると思います.

人々の記憶は,年と共に薄れていきますが,記憶は歴史となります.この歴史の第 一歩に仲間入りできたことをたいへんうれしく思います.

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会員の声

大学院修士課程 2年生   五藤 洋一 (EJ)

「進んで取れ,一歩も退くな」(進取不退)という言葉を耳にした時,ハッと目の 覚める思いに駆られました.というのも先輩方の激しい知識吸収への気概に触れたか らです.はたして今,自分を含めてこれ程の心意気を持った学生がどれ位いることか.

26年ぶりに「電影会誌」が刊行されるのを機に,我々在学生も諸先輩の築いた立派 な伝統を絶やさぬよう,「進取不退」という言葉をよくかみしめてみる必要があるよ うに思われます.

さて,自分も名工大の門をくぐってから,大学,大学院とはや6年が過ぎようとし ております.この間,立派な諸先生,なにものにも代え難い親友に恵まれ,有意義な 学生生活を送ることができました.これから名工大を卒業し,社会に出ていくにあたっ て,社会でご活躍なさっている一万名近い諸先輩の存在は,まだ社会の右も左もわか らない自分にとって強い心の支えとなっていくでしょう.また,自分が電影会に名を 連ねていることに,誇りをもち続けていきたいと思っています.

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電影会関連学科の紹介

電気情報工学科

戦後最悪という不況の中,1994年の幕は開いた.経済成長がマイナスの状態をプラ スに転じさせる何かを期待して.しかし他力本願で国の発展が望める道理はない.昭 和4年発足した電気科のモットーは「進んで取れ,一歩も退くな」であった.この不 況の暗雲を「電光影裡斬春風」という祖元禅師の詩句を詠い,自信を奮い立たせるの は,「電影会児」の心意気である.昭和4年結成された電気学科学生の親睦団体は, 荒れ狂う歴史の中を過ぎること幾星霜,社会への貢献大にして,縁どりもあざやかな 電影会旗のもとに,美酒と電影会歌で集うこと数限りなく,悠々として尽きぬ友情の 交わりは,東海の邦の誉れと語り継がれています.その間,会誌「電影」は昭和16年 初代学科長清水勤二先生博士号獲得記念号で終刊となり,二代目「でんえい」が同窓 会誌として昭和39年復刊されるも,わずか5年で大学紛争により休刊となっています.

今日の電気情報工学科は一学年一部220名,二部60名の学生定員を要し,加うるに 大学院博士課程の俊秀を含め,全国でも屈指の学科であり,さらに今年度,知能情報 システム学科60名の第一回卒業生を送り出すまでに一大発展をなしています.

国の経済ばかりでなく,名工大においても一般教育課程のカリキュラム,組織の改 組という,激動と改革の時を迎えたこの難局にこそ,諸先輩の築いた,電影会の誇ら しい伝統と心根を堅く心し,社会に我々の存在を示す時であると感じます.電影会誌 と電影会児の益々の発展を心から願って止みません.「電光影裡斬春風」

電気情報工学科主任(教授   鈴木 雄)

電気情報工学科概要

電気情報工学は,現代の技術を支える基幹分野の一つであり,あらゆる工学と境界を接し,急激な発展を遂げつつある学問分野である.その範囲は,電子・光物性・電子デバイス(トランジスタ,IC,レーザー)などのエレクトロニクスから,電気エネルギー・制御・回路システムなどのエネルギー変換の手段及びシステム解析や設計,さらには情報ネットワーク,情報処理,人工知能,コンピュータ・ハードウエア,ソフトウエアの設計に至る広範な領域を含んでいる.特に,近年におけるエレクトロニクスとコンピュータ関連技術の高性能化と高度化と適用領域の拡大はめざましく,電気・電子・情報産業は我が国の主要産業として急速な成長発展を続けている.

学科構成・教育と研究内容

近年,科学技術の広範な進歩により,総合的な視野をもった人材の育成への要請は 高まるばかりである.また,先端技術の開発には異なる専門分野の領域にわたる教育・ 研究の重要性が増してきている.そこで,本学科では,従来の学科の統合を行い,電 気情報工学科・電子工学科・情報工学科の三つが合併.昭和60年から電気情報工学科 に組織替えになった.これに伴い,七つの大講座を持つ新しい教育体制がスタートし た.具体的には,電子物性,電子デバイス,電気エネルギー,回路システム,情報通 信,情報処理,計算機工学である.これらの大講座による教育研究は,物性デバイス, 電力制御,情報通信,計算機システムの四つの分野に分けられている.

1年次及び2年次では,数学や物理などの一般教育科目のほかに,全学生の必修科目 としてプログラミング入門,電気磁気学,電気回路,電子回路などを学習する.

2年次からは,物性デバイス,電力制御,情報通信,計算機システムの4コースに分 かれ,コース毎の科目を履修する.これらのコースには,共通の授業科目も多いが, それぞれ特色のある科目が用意されている.

物性デバイスの分野
エレクトロニクスの基礎となる新しい電子材料の開発や半導体工学に重点を置き, 物性・電子デバイスの諸問題や新しい応用について研究する.レーザ,LSIなどの能 動素子や集積回路の研究も実施している.
電力制御の分野
電力の発送・伝送・変換にかかわる電力システム,電動機やアクチュエータなどの 動力機器の制御や設計を扱う電機制御やパワーエレクトロニクス,また,それらの装 置やシステムを理論面から考察する計測制御,基礎理論などの研究を行う.
情報通信の分野
回路網理論と電磁波工学を基礎とし,その上に各種通信システム要素の設計のため の電子回路やマイクロ波工学,電磁環境の保全や輻輳する電波環境の通信方式に取り 組む.さらに,データ通信,ネットワークアーキテクチャ,マンマシンインタフェー スなどを扱う研究も行う.
計算機システムの分野
計算機数理,ソフトウエア及び計算機システムを研究し,さらに最新で高度な情報 処理技術を目指す.また,計算機基礎,言語とオートマトン論,計算機システム論や, 信号・画像解析,人工知能,さらには第5世代コンピュータ,コンピュータビジョン, 生体工学などの分野の研究も行う.

知能情報システム学科

電影会の皆様方には,持ち場持ち場にてご活躍のこととお喜び申し上げます.

さて,知能情報システム学科は社会の急激な高度情報化への発展に加えて,システムの知能化に向けた技術的進展に貢献する人材育成にために,ACM推奨案に人工知能 関連を強化した新しい教育カリキュラムを整えて平成3年度に創設しました.

現在1年生から3年生までが各々60名在学していて平成6年度に新入生を迎えて完成となります.

また,機械科と第1号館の間にただ今建設中の第2号館に移転結集する諸準備を行っております.

なお,当学科の学生実験研究環境としては学内LANに接続された高機能ワークステーション100セットに加えて,超並列高性能計算機,画像図形処理専用計算機や知能ロ ボットなどが1日中使用できるように一部既に設置しました.

平成7年度から第1回目の卒業生が世に出ますが電影会諸兄の皆様方どうか宜しくお願い申し上げます.

知能情報システム学科主任(教授   伊藤 英則)

知能情報システム学科概要

知能情報システム学科は情報システムの知能化に応えるために平成3年度に設置さ れた新しい学科である.

今世紀後半に盛んとなった情報とその処理に関する研究の進展により,コンピュー タを中心とした情報処理システムの開発とその利用は急速な進歩を遂げ,家庭生活や 社会活動に大きな変革をもたらしてきた.これからは,人間の頭脳が行う思考や認知 などの働きに近い能力を持つ知能情報処理システムの研究と開発の重要性が指摘され ている.このような情報処理の知能化の傾向は,来るべき21世紀の人類福祉の重要な 基礎の一つを形成すると言われている.

これまで,コンピュータの進歩発展は,半導体素子から大規模集積回路素子へのハー ドウエア技術と,機械語処理から高級プログラム言語処理へのソフトウエア技術の発 展に代表される多くの諸技術の発展により支えられてきた.今後は,コンピュータが 知能を持ち,従来のデータに加えて自然言語・テキスト・音声・画像などの複雑な知 識情報を推論・認識・判断・学習などを行い高度に処理するための新しい技術分野の 発展が期待されている.

このような状況にあって,従来の技術を踏まえ,更に新しい視野に立った知能情報 システムの研究と開発に有用な人材を養成することが,社会生活,環境,産業,資源, 国際化を中心に,社会的に強く要請されてきている.

教育・研究内容

入学してからの学習は概略次のようにして段階的に進められている.

まず,人文科学,社会科学,数学・物理などの自然科学及び外国語などの一般教養 の学習からはじまり,次に専門科目として工学系共通の数学や物理などとともに情報 処理一般に要求される数学及びコンピュータのハードウエアとソフトウエアの基礎を 学習する.

さらに,情報科学関連科目として計算理論,アルゴリズム,推論,認識,学習モデ ル及びプログラム言語論を学習し,知能ソフトウエア関連科目として問題解決アルゴ リズムとその表現言語・プログラミング手法,知識管理手法などを学習し,これらに 基づいた自動翻訳などのエキスパートシステム,ニューロシステム,知能ロボットな どの実証的知能システムの構成と制御手法など,順次に高度な科目を学習するように 配慮されている.

最後に卒業研究として,これまでに修得してきた考え方と知識を基にして,教官の 指導を受け,独自にテーマを設定し,自らの思考と実験により研究を行い論文を作成 する.

その他,人工知能関係のゼミや先端的研究所・企業などへの実施調査,またそこで 活躍している社会人を講師とした研究・開発に関する時事問題の聴講・討論も準備さ れている.

学科構成

情報科学大講座・知能ソフトウエア大講座・知能システム大講座から構成される. 知識情報を扱う知能システムに要求される普遍的基礎概念を科学的に把握するととも に,システムをモデル化する科学的手法に関する教育・研究と,知識を表現する言語 とシステムを構築するプログラム言語及びこれらを用いたプログラミング手法とその 演習についての教育・研究,更にこれらに基づく実証的な知能システムの構成と制御 手法などに係わる教育・研究がそれぞれ行われる.

教育・研究の環境

人工知能関係で活躍している教官・スタッフとともに,高度なコンピュータや多数 のワークステーションを設置し,基礎から応用までの学習と演習実験環境及び研究の 環境が充実される.

また,これらのコンピュータを用いて国内・国外との電子メールによる通信も可能 となる.

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研究室紹介 (電気情報工学科)

電子物性講座

佐冶 研究室
教授
佐冶 学
助教授
安田 和人
中嶋 研究室
教授
中嶋 堅志郎
助教授
江龍 修
鈴木 研究室
教授
鈴木 雄
助教授
前田 雅輝
助手
杉江 紘
堀 研究室
助教授
堀 靖郎

電子デバイス講座

和田 研究室
教授
和田 隆夫
助教授
宇佐美 晶
助手
市村 正也
丸野 研究室
教授
丸野 重雄
助教授
増井 寛二
助教授
ノヴァクロマン
講師
川口 健
助手
花市 敬正
梅野 研究室
教授
梅野 正義
助教授
曽我 哲夫 (計測分析センター)
神保 研究室
教授
神保 孝志 (極微構造デバイス研究センター)
助教授
江川 孝志 (極微構造デバイス研究センター)

電気エネルギー講座

岩住 研究室
教授
岩住 哲朗
助教授
神藤 久
助手
鵜飼 裕之
内藤 研究室
教授
内藤 克彦
助教授
中村 光一
助教授
水野 幸男
常広 研究室
教授
常広 譲
助教授
南里 孝行
助手
山村 直紀
松井 研究室
教授
松井 信行
講師
竹下 隆晴
助手
岩崎 誠

回路システム講座

池田 研究室
教授
池田 哲夫
助教授
岩波 保則
早原 研究室
教授
早原 悦朗
助教授
北村 正
助手
平野 智
水野 研究室
助教授
水野 銛章

情報通信講座

稲垣 研究室
教授
稲垣 直樹
助教授
菊間 信良
助手
余語 厚文
田坂 研究室
教授
田坂 修二
助教授
石橋 豊
山内 研究室
助教授
山内 紀克
藤原 研究室
教授
藤原 修

情報処理講座

岩田 研究室
教授
岩田 彰
講師
松尾 啓志
佐藤 研究室
助教授
佐藤 幸男

計算機工学講座

大芝 研究室
教授
大芝 猛
講師
永田 周郎
助手
舟橋 栄
川口 研究室
教授
川口 喜三男
助教授
和田 幸一
講師
有田 隆也
林 研究室
教授
林 達也

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研究室紹介 (知能情報システム学科)

情報科学講座

畑 研究室
教授
畑 雅恭
助手
内匠 逸
伊藤 研究室
教授
伊藤 英則
助教授
世木 博久
新谷 研究室
助教授
新谷 虎松

知能ソフトウエア講座

石井 研究室
教授
石井 直宏
助教授
高橋 健一
助手
犬塚 信博

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退官予定教官 (平成 5 年度)

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名誉会員の訃報

丸田達美先生が平成5年10月24日にお亡くなりになりました.謹んで哀悼の意を表わします.

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関連研究センターの紹介

共同研究センター

現在、産業界など社会の各方面から、科学技術の振興、経済・社会の発展、教育・ 文化の向上などに関連し、大学の学術研究に対して具体的な諸課題の解決など、多様 な期待と要請が寄せられています。大学がその主体性を確保しつつ、学術研究の社会 的協力・連携を一層積極的に推進することが求められ、文部省からは100%近い補助金 も出され、「民間などとの共同研究」などが積極的に進められるようになってきて、 名工大には平成元年五月共同研究センターが設置されました。

現在、名古屋工業大学における民間などとの共同研究に愛知県工業技術センターや 名古屋市工業研究所の公的研究機関との共同研究を含め31件の研究が行われていて、 毎年着実に伸びてきております。関係各位のご協力で名実ともに産学官の共同研究が 展開できるようになったことを大変うれしく思います。現在、犬飼英吉氏(E28)をは じめ6名の客員教授もみえて活発な研究がされています。

このたび、待望の共同研究センターの四階建てが完成しました。既設の計測分析セ ンターに隣接して完成したことで、両センターの有機的な連携プレーによって、名工 大の教官・大学院生一千余名の研究者が行う共同研究に一層のはずみがつくものと期 待しております。各位の共同研究に対する今後一層のご協力とご支援をお願い申し上 げます。

共同研究センター長 梅野正義 (E35)

計測分析センター

計測分析センターは学内共同利用教育研究施設として、大型計測分析機器を集中的 に管理し、それらを集中的に効率良く運用し、計測分析技術及び機器の開発を行い、 教育・研究の進展に資することを目的として、昭和62年5月に設立された。当初は組 織のみの出発であったが、平成3年度には新たに施設費の予算が認められ、平成4年3 月に旧材料研究施設棟の隣に3階建ての建物(面積1,089m2)が完成した。

職員は佛願保男センター長(応用化学科教授と併任)、曽我哲夫助教授、技官2人、 技術補佐員2人、事務補佐員1人、アルバイト2人である。

現在、センターでは透過電子顕微鏡、X線マイクロアナライザ、X線回折、核磁気共 鳴、質量分析計、熱分析、電子スピン共鳴、赤外分光光度計、オージュ分析、光電子 分光、RI実験室、ガラス施盤、ヘリウム液化機などの機器を管理し、半導体、セラミッ クス、超伝導、金属、有機化合物等様々な材料開発のための教育・研究のために役立っ ている。

助教授 曽我哲夫 (E57)

極微構造デバイス研究センター

平成5年4月、文部省令により本学に極微構造デバイス研究センターが設置されまし た。半導体デバイスは集積度の向上や量子効果による新しい物性の応用を目指して微 細構造化が進んでいます。ここで使われる極細加工技術はマイクロマシンの作製にも 使われています。この分野の研究施設が最近いくつかの大学に設置されていますが、 本学のセンターは高効率太陽電池・人工網膜(光電子素子を用いたニューラルネット ワーク)などの研究が特徴となっています。現在のスタッフは梅野正義センター長 (電気情報工学科教授併任)神保孝志教授、江川孝志助教授、山田学助手および事務 補佐員1名で、平成6年度からは電気情報工学科の卒研生も受け入れる予定です。今後 部門増や寄付研究部門の新設により更に充実したものにしていく計画ですので皆様の ご支援を宜しくお願い致します。

教授 神保孝志

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入試・就職状況

昨年度の入試状況と就職状況は以下の通りです.

平成 6 年度入学者選抜状況

電気情報工学科
 一部前期一部後期二部
募集人員 140 80 60
志願者数 379563155
受験者数 365318140
合格者数 153 82 74
追加合格者数 15 -
入学者数 222 61
知能情報システム学科
 一部前期一部後期
募集人員 30 30
志願者数 83148
受験者数 78 85
合格者数 34 30
追加合格者数 4
入学者数 60
平成 5 年度卒業者就職状況
 大学院一部二部
修了,卒業者数 67261 43
進学者 7 81 2
一般企業就職 55161 32
官公庁関係就職 - 8 2
教員 2 - -
未定者 3 7 3
その他 - 4 4

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学位取得者

平成 5 年 3 月課程修了者 (授与日: 1993年 3月23日)

伊藤 明
Si基板上に分子線エピタキシャル成長したGaAsの電気的特性と深い準位に関する研究
山村 直紀
インバータ駆動誘導電動機の磁束制御法に関する研究
湯浅 貴之
The Application of GaAs on Si for Optical Devices by MOCVD
Adel GASTLI
Study of Intelligent Induction Motor Control
野呂 雄一
デイジタル信号処理による正弦波パラメータの推定に関する研究

平成 6 年 3 月課程修了者 (授与日: 1993年 6月 3日)

馬場 清英
超長電波の電離層・地表導波管伝搬の研究
速水 治夫
リレーショナル・データベースの検索処理の高速化に関する研究

平成 6 年 3 月課程修了者 (授与日: 1993年 9月 9日)

高岸 成典
低圧OMVPE法およびMBE法によるGaAs系エピ タキシャル成長に関する研究
服部 知彦
3D Displays and Applications

平成 6 年 3 月課程修了者 (授与日: 1993年12月 2日)

石川 修
半導体デバイスの高周波特性向上とその応用に関する研究
小田 政利
X線マスクの高精度化に関する研究
佐藤 匡正
プログラムの理論的表現の高水準化に関する研究

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総会通知

本記事は,“イベント案内” へ移行しました.詳細は こちら をご覧下さい.

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寄付募集のお願い

詳細は こちら をご覧下さい.

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原稿募集のお知らせ

編集委員会では,会員の皆様からの原稿(会員の声,日頃考えている事,卒業生への 提案,クラス会の案内等)を募集いたしております.電影会宛お送り下さい.毎年4 月に発行する予定です.

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あとがき

名古屋工業大学電気系同窓会誌”でんえい会誌”を発行しましたのでお届けします. 今回は第1号ということで,電影会関連学科の紹介や研究室紹介も掲載しました.何 かのお役に立てればと思います.来年度以降も総会通知と共に”でんえい会誌”を発 行する予定ですので,皆様からのご意見や記事をお待ちしております.最後にご多忙 にもかかわらず記事を書いて頂いた会員の皆様に厚く御礼申し上げます.

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最終更新 : 2006年 7月 6日 (木) 14:55:09